技術士になるまでにかかる費用

技術士

人によって状況が異なるので、一概に技術士になるまでにかかる費用はこれですと示すことはできません。
しかし、受験費用や登録費用など必須の費用があるので、それらを主にご紹介したいと思います。
また、私の場合を例として、参考書代、受験場所までの交通費や宿泊費などもご紹介しますので、みなさんに当てはまる項目があれば、参考にしていただければと思います。

それではどうぞ。

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技術士第一次試験(必須)

受験手数料:11,000円
受験申込書の簡易書留郵送料:430円
合計:11,430円

受験申込書は、郵送で簡易書留とするように受験案内で指定されています。

技術士補登録(参考)

技術士補にならなくても技術士になれるため、この項目で示す技術士補登録費用などは必須ではありません。

技術士補登録免許税:15,000円
登録手数料:6,500円
技術士補登録証明書の発行手数料:400円
登録申請書の簡易書留郵送料:430円
合計:22,330円

技術士補登録証明書は、技術士第二次試験申し込みの際に必要となりますが、
技術士補登録書のコピーがあれば不要です。
よって、実質この証明書を発行する必要はありません。

技術士第二次試験(必須)

受験手数料:14,000円
受験申込書の簡易書留郵送料:430円
合計:14,430円

技術士登録(必須)

技術士登録免許税:30,000円
登録手数料:6,500円
登録申請書の簡易書留郵送料:430円
合計:36,930円

受験会場までの交通費、宿泊費(参考)

技術士第一次試験の場合

試験が行われる都道府県は以降になります。
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県

私の場合、当時は茨城県に住んでいたため東京まで試験を受けに行きました。
その時の交通費は、特急を使ったりしたので、8,500円ほどかかりました。

技術士第二次試験の場合

筆記試験が行われる都道府県は以降になります。
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県。

私の場合、当時は大阪府に住んでいたことと、試験会場まで自転車でいけるくらい近かったため、費用は0円でした。

口頭試験が行われる場所は、これまで東京都だけです。
面接試験を全国で開催することは難しいため、今後も口頭試験の場所は東京都だけになることに変わりはないでしょう。

私の場合、大阪から東京に前日から移動してビジネスホテルに宿泊しました。
事前に試験会場や道順を確認するなど、試験時間が午前11時開始だったこともあり前泊は必須でした。
東京:渋谷⇔新大阪間の新幹線代など:約30,000円
ビジネスホテル宿泊代:約7,000円

参考書代(参考)

私が購入した参考書にかかった費用を以降に示します。

工学書:約2,500×5冊=12,500円
大学の教科書だとわかりにくい部分があり、基本的なことを詳しく説明してくれている教科書などを買いなおしました。

受験対策書:約2,300×14冊=32,200円
技術士第一次試験や第二次試験のための対策本です。
何年も受験勉強していたので、ちょこちょこ買っているとこんなになっていました。

参考書代で、44,700円になりました。

通信講座やセミナーなど(参考)

私はこれらを活用しませんでした。
理由は費用が高額なため、自力で安く合格したいとの思いがあったからです。
私が受験し始めたころは、数十万円するようなものばかりでした。
最近はたくさんの技術士向けの講座が作られていて、結構安くなったなと感じています。
実際に安いと感じたセミナーの費用がどれくらいなのか、参考として検索するとよく見かけるサイトを以降に示します。

アガルートアカデミー

こちらはテキストとオンライン講座で29,800~とかなり安いです。
論文添削や模擬口頭試験を追加できるので、自分に不足している部分や予算に応じて選べるのが受験者にとってうれしいところです。
また、かなり挑戦的なキャンペーンを提供されています。
なんと合格したらお祝い金30,000円がもらえて、支払った費用も全額返金してくれるというものです。
今が認知度を高めようとキャンペーンをしているのでかなりお得な講座です。
肝心のオンライン講座の内容については、無料で体験できるのでとりあえず受講してみてだめであれば申込しなければよいだけです。
アガルートアカデミー

SUKIYAKI塾

基本的にNPOと称して活動運営されています。
以前は合格者の論文が無料で閲覧できたりして、すばらしいサイトだと思っていたのですが、最近訪問したら有料になっていました。
添削指導は基本無料とされています
筆記試験、口頭試験セミナー出席1回:3,000~8,000円

技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾

安いですが、セミナーの日時場所に都合を合わせるのが大変です。
技術者には、トラブル対応などの突発事項がありますからね。

STUDYING

インターネット上でよく広告されているサイトです。
一般部門:93,280円
総合技術監理部門:87,780円

スマホやタブレットでのビデオ講座が基本なので、自分の都合に合わせて通勤時間などを有効に活用できます。
私も勉強のほとんどが通勤電車でした。
初回の講座が無料なので、とりあえずおためししてみるといいかもしれません。
合わなければ購入しなければいいだけです。

STUDYING(技術士)

業務経歴の書き方、キーワード集、筆記試験と口頭試験の添削まで付いているので、
金額のわりに内容はかなり充実しています。
これに対面形式の口頭試験対策があれば完璧だと思います。

技術士になるために必要な最低限の費用

ここで改めて、技術士になるための最安費用をまとめます。
技術士第一次試験の費用:11,430円
技術士第二次試験の費用:14,430円
技術士登録の費用:36,930円
合計:62,790円

となります。
こうやってまとめてみると、結構かかることがわかります。
全ての試験にストレートで合格し、参考書や交通費などの諸経費なしでこの費用です。

私の場合だと、技術士第二次試験を7回受けているので、そこだけで86,580円余計にかかっています。
さらに7年という歳月です。
今思えば、有料セミナーを受講していればあと2~3年は短縮できたかなと思います。
やはり独学だけでは相当厳しいというのが私の感想です。

まとめ

私が技術士をとるまでにかかった総額は、
技術士第一次試験の費用:11,430円
技術士第二次試験の費用:14,430円×7回=101,010円
技術士登録の費用:36,930円
参考書代:44,700円
交通宿泊費:45,500円
合計:239,570円

となりました。

技術士になると心に決めて、これから受験勉強に取り組んでいくことは、
人生においてかなりの一大決心だと思います。
この決心をするだけでも大変な覚悟が必要ですが、
お金も結構かかるので、こちらにも覚悟が必要ですね。

会社によっては報奨金がもらえる場合があり、全て自分で賄う必要はないかもしれませんが、それでも結構な出費ですよね。

でも、それに見合う以上の技術者としての自信が持てます。
お金では表せない価値なので、技術者のみなさんには是非技術士を目指していただきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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