令和2年 技術士第二次試験 機械部門 必須科目Ⅰ-1 論文構成 回答案

技術士

令和2年度 技術士第二次試験問題 機械部門 必須科目Ⅰ-1
の問題に対して、論文の構成を考えてみたいと思います。

問題のリンクをここに貼っておきます。

問題の指示の通り、下記の順序で論文の構成を考えてみます。

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ものづくりの技術伝承に関して、機械全般にわたる多面的な課題抽出と分析

(1)課題:安全・信頼設計技術の伝承
   分析:経済的損失がないように、人間にケガや命に係わるような事故が起きないように留意して設計すること

(2)課題:実績技術の伝承
   分析:過去の優れた実績技術を流用すること

(3)実情を考慮した安全率・設計思想の伝承
   分析:規格・基準に定められた安全率、または許容応力を守るだけではなく、実際の使用を考慮して余裕を持った安全率を設定する考え方、設計思想の伝承

抽出課題の最重要課題1つについて複数の解決策

最重要課題:実情を考慮した安全率・設計思想の伝承
解決策

(1)計算書において、安全率、又は許容応力を設定した根拠を記載する

(2)図面において重要部品を示し、机上では考えつかない実際の環境、使用方法の情報を記載する

(3)過剰な安全設計にならないように設計条件を明確にする

解決策に対する波及効果と懸念事項への対応策

(1)計算書において、安全率、又は許容応力を設定した根拠を記載する
波及効果:設計根拠を示す取り組みは、計算書だけではなく手順書や要領書などの様々な設計図書へ展開することが可能
懸念事項対応策:設計図書が充実するとマニュアル技術者が育成されがちになるため、現場で実際に経験することが重要

(2)図面において重要部品を示し、机上では考えつかない実際の環境、使用方法の情報を記載する
波及効果:環境やユーザによって異なる使用方法などを考慮することは、技術者の視点が広がり技術向上につながる
懸念事項対応策:条件によって同じ製品でも異なる設計となる場合、標準化ができなくなるため異なる部分だけモジュール化する

(3)過剰な安全設計にならないように設計条件を明確にする
波及効果:設計条件を明確にすることはリードタイム短縮とコスト削減につながる
懸念事項対応策:設計条件は設計当初から最終段階まで不変ではないため、設計変更にも対応できるロバストデザインをこころがける

業務遂行において必要な要件・留意点を機械技術者として倫理、社会の持続可能性の観点から述べる

技術伝承は成功事例だけではなく、失敗事例もありそちらの方が有益な情報であり二度と同じ過ちを犯さないように留意しなければならない。
機械技術は公共の利益と経済発展に役立つものだが、データ改ざんや一度でも大きな事故を発生させると社会の信用を失ってしまうことに留意しなければならない。
また、限りある資源を無駄にすることなく、持続可能性に有効な3Rを考慮した技術を伝承することが重要である。

こんな感じになりました。
構成とかいいながら、だいぶ書いてしまいしました。
この構成に基づいて、具体的な内容を付け足して論文を完成させることになります。

私の過去の試験再現論文も公開していますので、よければこちらも参考にしてみください。

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