技術士になるためには、技術士第1次試験と技術士第2次試験に合格しなければなりません。
今回は、技術士第1次試験と技術士第2次試験のそれぞれの勉強方法について書いてみます。
技術士第1次試験
受験科目は、基礎科目、適正科目、専門科目の3科目があります。
基礎科目
科学技術全般にわたる基礎知識を問う問題です。具体的には以降の①~⑤になります。
②情報・理論に関するもの
③解析:力学、電磁気学に関するもの
④材料・化学・バイオに関するもの
⑤環境・エネルギー・技術史に関するもの
適正科目
技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守について問う問題です。
専門科目
機械部門だと、範囲としては材料力学/機械力学・制御/熱工学/流体工学になります。
技術士第1次試験に向けた勉強方法
過去問を5年分程度をやってみることです。
そうすると出題傾向や類似問題があることに気づきます。
基礎科目と適正科目については参考書を基に勉強すれば問題ありません。
専門科目については、自分の弱点を重点的に学生時代の教科書等を復習すれば大丈夫でしょう。
日本技術士会のホームページで過去問題と解答が公開されています。
しかし、解答の解説がないので、やはり参考書があったほうが理解しやすいです。
私が勉強で役に立った同じシリーズの参考書を以下にご紹介します。
アマゾンと楽天で比較してみました。
基礎・適正科目で1冊、専門科目で1冊の合計2冊で十分だと思います。
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問題レベル自体高くないことと、マークシートなのでわからなくても解答できるため運がよければ得点できます。
なので、技術士第1次試験はみなさん大きな労力をかけなくても合格されることと思います。
でも油断は禁物です。
十分な準備を心がけてください。
技術士第2次試験
2次試験は、1次試験のマークシート方式と違って論文の筆記方式になります。
なので、勉強方法も論文で記述する技術用語に関する調査、内容把握、そして暗記することが主になります。
また、自身の経験や知識を基に記述する問題もあるため、これまで自分がどのように技術的な問題に取り組んできたのか、そして解決してきたのか、整理しておくとよいです。
2次試験の受験科目は以降になります。
必須科目
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
選択科目Ⅰ
「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
選択科目Ⅱ
「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
口頭試験
筆記試験に合格した後、面接によって技術士として適格かどうか、筆記試験の答案内容や受験申込に記載した業務経歴を基に試問されます。
技術士第2次試験に向けた勉強方法
主要な技術用語について勉強します。
その技術の定義、種類や特徴、現在の動向や将来性などについて書けるようにします。
②論文作成
各科目で書く内容や範囲が異なるので、それぞれに適した論文を書けるように勉強する必要があります。
まずは読みやすく書くという基本姿勢が大切です。
また、文章を書く上での基本ルールも守る必要があります。
キーワード学習や論文作成に役立つ書籍を以降に示します。
私はたくさんの参考書で勉強しましたが、中身は半分くらい同じことが書かれていました。
技術士とは、技術士試験概要、論文の書き方など、ほぼ同じ内容です。
高価な参考書なので、自分が欲しい内容が書かれているか、買う価値があるのか慎重に選択しましょう。
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早い段階で過去問題を5年分くらいまで見ておくことをお勧めします。
過去問題を見ると、出題の傾向がつかめます。
さらに試験前になれば、それらの問題の論文を作成したり、章立て、箇条書きなどを作成することもすごく役立ちます。
そして、雑誌の機械設計や日刊工業新聞などから、最新の技術情報を常日頃から入手することが大切です。
今後の記事で、私が受験した試験で書いた論文を公開しています。
よければこちらを参考にしてみてください。