技術士とは

技術士

 そもそも技術士って何なのでしょうか。ここでは、以降の内容について説明していきたいと思います。

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技術士の定義

 端的に言うと、科学技術に関する高度な知識と応用能力を持っている技術者の国家資格になります。
 また、厳密には技術士法という法律で次のように定められています。

第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録(→日本技術士会に申請して登録することです)を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
 要するに、私は技術士ですって名のって仕事をすることです。

 実際には、わざわざ「私は技術士の~です」って口で言う人は会ったことがありません。たいてい名刺に技術士って書いていて、名刺交換の時に、あっこの方は技術士なんだと気づく程度です。実務においても、技術士でなければできない業務はありません。

どうすれば技術士になれるのか

 まず、技術士第1次試験に合格して、次に技術士第2次試験に合格した後、指定機関に申請して登録されて、技術士になれます。
 技術士第1次試験は、受験資格の条件がないので誰でも受験できます。難易度も他の国家試験と比較して高くありません。
 次に、技術士第2次試験は、技術士第1次試験に合格した後に4年の実務経験を積む、又は技術士第1次試験合格前も含めた7年の実務経験を積んだ後、受験できます。
 詳しくは日本技術士会のホームページをご確認ください。以下にリンクを貼っておきます。

試験・登録情報|公益社団法人 日本技術士会

技術士(機械部門)のメリットとデメリット

メリット
会社によっては報奨金が出る場合があります
会社によっては手当が付くかもしれません
出世に役立つかもしれません
転職に有利になるかもしれません
独立開業できるかもしれません
他の資格試験の一部試験免除などがあります
これまでの自分の業績を振り返る機会になります
仕事に誇りと責任がより強く持てるようになります

 なんか、ほとんどが「かもしれない」で申し訳ないですが、最後の「誇りと責任」だけは技術者として当然持っている自覚ですが、技術士と名のることでより強く自覚するようになると思います。

 他の資格試験の一部試験免除などについて、詳しくは以降のサイトをご確認ください。

https://www.engineer.or.jp/c_cmt/katsuyou/topics/003/attached/attach_3488_1.pdf

デメリット
わからないことを気軽に聞けない
他人の文章の悪い所が気になるのに、えらそうぶってと思われそうで指摘するのに気が引ける
以前はできていた「まあいっか」の妥協が難しくなる

 まあ、そんなたいしたデメリットはないですね。

技術士の業務

 機械部門でサラリーマンの私の場合ですと、これまでと何も変わりません。顧客、社内関係部署や取引先との調整、設計、現場調査、試運転やアフターサービスも全部、これまで通りです。

まとめ

 技術士は、日本の科学技術系における最高峰の国家資格だと言われています。技術士になるためには少なくない年月をかけて勉強して、試験に合格する必要があります。
 技術士になると、いいことはあっても損することはありません。自分次第ですが、自分を向上できます。技術士になった後は、すばらしい技術者人生が待っています。
 私は2次試験を合格するのに7年もかかってしまいました。そのおかげで、7年もいろんな不合格論文、合格論文を蓄積できました。今後は、これらの論文を技術士を目指しておられるみなさんにお役に立てていただければと考えています。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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