令和3年 技術士第二次試験 機械部門 必須科目 Ⅰー2 論文構成 回答案 その1

技術士

この問題のテーマは安全性と信頼性に関する内容でした。

技術者にとって必須といえるテーマです。

これまで、論文構成の回答案としていくつか記事にしてきましたが、回答にいたる経緯や説明がもっと必要なんじゃないかという思いがありました。

なので今回は、そのあたりを詳しく説明できていければと考えて書いてみます。

それではどうぞ。

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問題説明文

現代社会では社会や人々の生活に多くの機械製品・設備が深く浸透している。
そしてそれらが何らかの要因により故障・破壊すると、その影響が拡大し、社会や人々の生活に甚大な被害をもたらすこともあり得る状況である。
したがって、今後の新たな機械製品・設備の設計開発に際しては、公益の確保の観点からも、機械製品・設備の持つ公共への影響を充分考慮して設計しなければならない。
このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。

設問

(1)故障・破壊により社会や環境に広範な影響を及ぼすような機械製品・設備を設計する場合、それらの持つ公共への影響を考慮すると、どのような課題を考えておかなければならないか。
技術者の立場で機械技術全般に関する多面的な観点から課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。

回答に入る前に

まず問題説明文がかなり抽象的なので、みなさん自分の業務、業界、製品・設備に置き換えて具体的に考えてみましょう。

みなさんの中には、自分は機器や設備の一部分にしか携わらなかったので、社会や環境に広範な影響を及ぼすような課題なんて考えたこともないと言われる方がいるかもしれません。

確かにそんなことを考えながら日々の業務を行っている人はごく少数でしょう。

でも、どんな機器や設備でもなんらかの形で社会や人々の生活に役立っているはずです。

そして、それらの機器や設備が故障・破壊すると、社会活動や人々の生活に問題が出てくることになります。

なので、みなさんの携わっている機器や設備が、社会や人々の生活にどのように関わっているのかについて、この問題を通して考える機会にしてみましょう。

回答の考え方

というわけで、ここから回答をどのように進めていくか考えてみましょう。

問題説明文にある「機械技術全般に関する多面的な観点」について。

まず、これをどう捉えるかです。

機械技術とは設計だけではありません。

製品の構想から設計、試作、製造、検査、運用、保守、廃棄・リサイクルなど全ての工程に関わりがあります。

構想段階、試作段階、製造段階など。

それぞれの段階でそれぞれの機械技術があるのです。

これが機械技術全般になります。

なので、これらの工程から考えれば、設計の観点や製造の観点と言うことができます。

そして、いろんな工程から課題を考えれば多面的な観点になるというわけです。

改めて各工程の課題について考えてみましょう。

課題とは、機械製品・設備が故障・破壊しないようにするための取り組みと考えましょう。

言い換えると、故障・破壊しないようにするためには、何をしなければいけないかということです。

例えば、以降のように考えることができます。

・構想では、可能な限り単純な機能と性能にしぼる。
・設計では、安全性と信頼性を高める。
・試作では、安全性と信頼性を確かめる。
・製造では、不良品を作らない。
・検査では、不良品を見つけ出す。
・運用では、間違った使用をさせない。
・保守では、安全性や信頼性を保つ。
・廃棄・リサイクルでは、環境に配慮する。

そして問題の指示に基づいて、上記の中から3つを選んで、その工程:観点から課題を述べるのですが、みなさんいかがでしょうか。

故障・破壊に対する課題について、回答内容のアイデアが出てきましたでしょうか。

少しアイデアの手助けとして、設計の観点からの課題について考えてみましょう。

設計において、故障・破壊しないようにするための課題:取組みとは、安全性と信頼性を高めることです。

安全性とは、機械製品・設備が故障・破壊しても、人や建物、その他に危険な影響を及ぼさない性能のことです。

そして信頼性とは、機械製品・設備が定められた期間において故障・破壊することなく稼働できる性能のことです。

あとはこれらを論文としてまとめればよいのです。

みなさんいかがでしょうか。

回答のアイデアができてきましたでしょうか。

ここまで長くなってしまいましたので、設問(2)以降は次の回でご説明したいと思います。

または、手っ取り早く論文全体をご覧になりた方は、こちらを参照ください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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