前回に引き続き、令和3年度技術士第二次試験問題 機械部門 必須科目Ⅰ-2の論文構成回答案についてご説明していきたいと思います。
それではどうぞ。
設問(2)
それでは回答内容について考えてみましょう。
最も重要と考える課題は、みなさんそれぞれの専門分野に基づいて決めればよいです。
この課題について絶対に言及しなければいけないというものはありません。
というわけで、要するにみなさんが説明しやすく、よく知っていて得意分野の課題を述べればよいのです。
設計の観点から考えると、前回ご説明した通り、安全性と信頼性を高めることが課題です。
そして、その解決策にはいろんな手法があるのでざっと以降に書いてみます。
・FTA
・FMEA
・フェールセーフ
・フールプルーフ
・フォールトアボイダンス
・冗長設計
・フォールトトレランス
・インターロック
などです。
この中から3つ選ぶのですが、次の設問の回答内容を意識して選ばないといけません。
設問(3)
まず、得られる成果とは、3つの対策がそれぞれどんな成果を得ることが目的なのかを理解できていれば、それを書くだけです。
例えば、FTAの概要は機械が故障した場合を想定して、その原因を列挙して対策していくという内容になります。
それで得られる効果は、機械の信頼性が高まるということです。
その波及効果は何かというと、設計段階で信頼性を高められるため、製造や検査等の後工程で問題が発覚することがなくなり、設計見直しなどの後戻り作業もなくなってコスト削減、リードタイム短縮であると言えます。
ここではFTAについて言及しましたが、どの対策についても波及効果は概ね同じようなことが言えます。
そして、次の設問内容の「新たに生じる懸案事項とその対策」について書いてい行きます。
回答論文全文
みなさんここまでいかがでしょうか。
ここから先は、私が回答した場合の論文の全文でご覧いただきたいと思います。
その論文はこちらです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。