口頭試験 不合格体験

技術士

私が2017年に受けた、技術士第二次試験の口頭試験の体験を書いてみたいと思います。
結果をいうと、この試験に私は落ちました。
試験を振り返ると、落ちた理由がはっきりとわかります。
この記事を読んで、私と同じ結果にならないうように、少しでもみなさんのお役に立ててもらえればと思います。

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試問内容

ざっと以下に書いていきます。
1.業務経歴票の内容を説明してください
2.業務内容の詳細において記載業務について、技術的に難しかったことを説明してください
3.会社に対して、利益や技術的に貢献した内容はありますか
4.失敗した事例はありますか
5.それに対してどのように対応したか
6.特許はありますか
7.学会等での論文発表はありますか
8.技術士倫理について、3義務、2責務について説明してください
9.技術士CPDについて説明してください
10.技術士法の罰則について説明してください
11.技術士を志望した動機を説明してください
12.技術士になったらどうしますか
13.具体的に使用している設計手法や設計ツールは何ですか
14.3DCADや有限要素法は使いますか
15.業務詳細内容に記載した業務でシミュレーションを行いましたか
16.資質向上にどのように取り組みますか
17.会社に対して、新たな技術的提案をしましたか
こんな感じでした。

最悪の解答内容

まず1.の業務経歴票の内容説明です。
技術士法などの暗記や業務内容の詳細の説明に重点をおいてしまい、基本的なこの内容説明をおろそかにしてしまいました。その結果、どんなことを書いたか記憶をたどりながら説明したので、印象は不合格レベルだったと思います。
これで即不合格だっかかもしれません。

次に6.の特許です。
私は研究開発機関である顧客から受注して、開発案件をいくつかやりました。
しかし、それらで開発した技術を特許申請していませんでした。
かなりニッチな技術でもあったので、会社からも顧客からも特許申請を勧められなかったからです。
この試験の時に初めてそれを後悔しました。
なので、解答は「特許はありません」でした。
でも、これで解答を終えたのがよくなかったのです。
3.で会社に利益と技術で貢献したことを解答しているので、会社で技術表彰されたことなどをこの時にさらにアピールすればよかったと思います。

最後に15.のシミュレーションを行っていなかったことです。
業務詳細では、熱影響による歪を考慮した設計業務を記載しました。
設計ツールは、CAD、CAEも使っていますと答えておきながら。この業務ではCAEを使っていなかったのです。
これも致命的な解答だったと思います。
業務詳細のテーマも今思えばよくなかったです。
実は、この年から業務詳細の内容を変更しました。
理由は、それまで書いていた業務が古いと感じたからです。
少しでも新しい業務の方が好ましいのではと考えたのです。
それがよくなかったです。
翌年は、テーマを元に戻して合格しました。
次回は、合格した体験を書いてみます。

おすすめの解答

1.業務経歴票の説明は、当たり前ですがすらすらと答えましょう。
でも、書いている内容をそのまま答えるよりも、技術的に工夫したり、成功した情報などを少し加えて説明すると素晴らしいでしょう。

2.特許や論文発表などの経験がなくても、それに代わる経験や実績を説明しましょう。
ありません。わかりません。このひとことだけで解答が終わるのが最もよくありません。

3.業務詳細内容のテーマは、新しければよいというものではありません。
古くたって、技術的にすばらしければ問題ありません。
最近で技術士としてふさわしい業務はなかったのですか、と聞かれればいくつか簡単に件名だけ答えればよいでしょう。
なぜこの昔の業務内容なのですかと聞かれれば、これが最も技術的に難しかった、または成功した業務ですと答えればよいでしょう。

まとめ

参考書を勉強して、たくさんの質問項目に対して準備したつもりでした。
でも上記の通り、基本的なところでやらかしていたと思います。
よって結論としましては、まず間違いなく聞かれる質問に対して準備を万全にしましょう。
それ以外の質問に対しては、ありません、わかりません、だけで終わらずになんとか解答しようと、くらいつく精神で臨みましょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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