令和2年 技術士第二次試験 機械部門 必須科目Ⅰー2 論文構成 回答案

技術士

今回は、機械部門の技術士第二次試験の論文なんて
どー書いたらいいかさっぱりですわ
という方に向けて、参考になればと思いお届けします。

令和2年度 技術士第二次試験問題 機械部門 必須科目Ⅰー2
の問題に対して、論文の構成を考えてみます。

問題全文のリンクをこちらに貼っておきます。

それではどうぞ。

回答を指示している問題文だけを以降に示します。

(1)徹底した省エネルギー社会の実現に向けて、あなたの専門分野だけでなく
機械技術全体にわたる多面的な観点から、業務・家庭、運輸、産業のうち、2つ
の部門を選んで今後取組むべき技術課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。

(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する
複数の解決策を示せ。

(3)上記すべての解決策を実行した上で生じる波及効果と専門技術を踏まえた
懸念事項への対応策を示せ。

(4)業務遂行において必要な要件を機械技術者としての倫理、社会の持続可能
性の観点から述べよ。

まずは、回答論文の冒頭、導入部分を考えましょう。

テーマは問題文の主題:省エネルギー社会の実現です。
この導入部分では、テーマの省エネについて、どのような
状況かを説明し、世界的な要求、国際社会での日本の立場、
技術的課題や動向などを記載するとよいでしょう。

具体的には、広い視野で省エネについて考えて、
まず日本は資源が少ない国であるため省エネ技術が必要であること。

そして、省エネ技術によって国民は豊かな生活ができていること。

また、地球温暖化対策や枯渇エネルギーの有効活用など、地球規模の課題に
対応しなければならないこと。

これらの課題に対して、省エネ技術開発が重要である。
という内容で導入部分はよいと思います。

そして導入の最後に、回答指示に従って次に展開する内容を紹介して、
読み手の方に心の準備をしてもらいます。

次のような感じです。

省エネルギー社会の実現に向けて、~と~の2つ部門に
おける技術的課題を以降に述べる。

そして、ここからが(1)の回答本番です。

私の専門である機械設計の観点から省エネを述べると、

産業における省エネルギーの技術的課題は、モノづくりに関わる全ての工程において
省エネルギー化させなければならないことである。

という感じです。

モノづくりに関わるエネルギーとは、資源の調達から、
加工、組立、試験、検査、販売、回収、及び再利用
までの全ての工程において必要となるエネルギーです。

ここで、モノづくりの全ての工程で省エネを考慮するとういことは、
モノづくりの工程を効率よくするということにつなげます。

そしてモノづくりの効率向上=設計効率向上へとつなぎます。

この内容に適したキーワードは、コンカレントエンジニアリング、
フロントローディングです。2つだと文章量が少なくなる可能性が
あるので、もうひとつ適当なところでFMEAを入れておきます。

ここまでで、(2)(3)(4)の回答内容まで透けて見えてきましたでしょうか。

これらのキーワードを理解していると、(2)(3)(4)の回答内容を十分書けるようになります。

そして、2つ目の観点からの内容は、熱・動力エネルギー機器の観点から、
家庭・業務を選択します。

これに関する省エネルギーの技術的課題として、コジェネレーション、
燃料電池、分散型電源などのキーワードを列記すればよいでしょう。

いかがでしょうか。
論文の構成、全体像をお伝えできたでしょうか。

私が回答した場合の論文の全文をこちらで公開いたします。

暇つぶしや冷やかしのような方にはお見せできませんので、
申し訳ありませんが、有料にさせていただきます。

真剣に合格レベルの内容を書きました。
また、時間にしばられずに構成や内容の完成度を高めておりますので、
技術士の勉強に取組んでおられる みなさんのご参考になればと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました