令和3年 技術士第二次試験 機械部門 必須科目 Ⅰ-1 論文構成 回答案

技術士

ずっと仕事が忙しくて、できなかったことがやっと今日から始めることができました。

それが令和3年度 技術士第二次試験問題 機械部門 の私の回答案 論文構成です。

問題の全文を以降に示します。

経済産業省が2018年12月に発表したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進ガイドラインには、DXの定義として、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と謳われている。近年、米中貿易摩擦、英国のEU離脱、保護主義の高まり、さらには新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、世界の不確実性が高まっている。このようなビジネス環境の激しい変化に企業が対応し競争力を維持していくためには、既存の枠組みに捕らわれずに時代の先を読んで企業を変革していく能力が求められており、そのためのDXへの取組をどのように加速させていくかが我が国製造業の直近の課題となっている。

(1) このような時代の変革期の中でDXを推進していくに当たり、技術者の立場で機械技術全般に関する多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。

(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する機械技術者としての複数の解決策を示せ。

(3) 提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析し、新たに生じる懸案事項への機械技術者としての対応策について述べよ。

(4) 全問(2)~(3)の業務遂行に当たり、機械技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点について述べよ。

まず、問題(1)~(4)までの全文を読み終えたところで、私が専門とする設備設計においてDXに取組んだ場合のイメージが、すぐにこれだと思い浮かびました。
そのイメージとは、設備の運転・保守状態を監視するためにICT、AIやVRなどを使い、その情報を基に新たな提案をしてビジネスを展開するというものです。

というわけで、ゴールが見えたところでそこに向かうための記事を考えていきます。

スポンサーリンク

機械技術全般の多面的な観点

問(1)に対して、機械技術全般の多面的な観点についてまず列挙してみます。

DXに関連しているかどうかを意識せず、一般的な機械技術に関する観点として以下の項目でよいと考えます。

①設計
②製造・加工
③組立・調整
④試験・検査
⑤運転・保守

ご覧の通り、ただの作業工程を書いただけです。

ゴールは⑤の運転・保守であり、ICTやVRについて書くために他の情報を肉付けしていきます。

①~⑤の観点から、DXに取組む際に課題として挙げられる内容を参考例として以下に示します。

①設計の観点からのDX推進課題は、設計から発行される仕様書、図面及び手順書などの最新情報を関係部署と共有化することと、また設計変更が発生した場合も、速やかに情報を伝えられるようにすることです。

②製造や検査の観点からのDX推進課題は、当該段階で明らかとなった設計ミスや不具合情報を関係部署に周知し、そして設計にフィードバックして設計変更を速やかに行えるようにすることです。

③運転・保守の観点からのDX推進課題は、設備の消耗状態や異変の兆候がないかどうかを状態監視し、設備の性能と安全を維持することや、設備更新や新商品・新技術を提案できるようにすることです。

DXにおける重要な課題選定

問(2)に対して、上記の課題のうちでDXにおける重要なものを選定します。

そうすると、上記の場合では新たなビジネスにつながりやすい③の課題が重要であると言えます。

③の課題の解決策は、ICT、IoT、VR、AR、MRとして展開します。

思惑通りの展開になりました。

得られる成果と波及効果

問(3)に対して、得られる成果は前述したとおり、製品の性能・安全性維持、新商品・新技術の提案です。

波及効果や問(4)の内容については、私が回答した場合の論文の全文でご覧いただきたいと思います。

その論文は、こちらで公開しております。

そして、申し訳ありませんが有料にさせていただいております。

私の執筆活動や勉強のための費用に使わせていただいておりますので、ご理解くださいますよう宜しくお願い致します。

最後までお読みくださりありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました